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MONT D'OR AOC
モンドール
<説明>
まずは、モンドールチーズをご存じない方のために簡単に説明します。
モンドール<MONT D'OR AOC>は、冬期限定のフランス産のウォッシュ系チーズです。
フランス北東部、コンテ圏ドゥー県のスイス国境近くのジュラ山脈にあるモンドール(黄金の山)渓谷一帯でつくられているためにモンドールと名付けられています。
冬期間しかつくられないこと、また、長いこと日本でも輸入が禁止されていたため、幻のチーズと呼ばれています。
チーズはエピセア(モミの木)の樹皮を巻いて、エピセアの棚で熟成させるため、木の香りがほんのりとします。
ウォッシュ系チーズとしては非常にくせがなく、熟成期間が短いものは白カビタイプのように食べやすいです。
中身のチーズはとろとろで、スプーンなどですくっていただきますが、熟成が進むと、表面が色づき、中身のチーズはもっともとろとろになって、ウォッシュ系独特の匂いや刺激が強くなります。
<食べ方>
召し上がる1時間以上前に冷蔵庫から出して室温に戻しておきます。木箱に入れたまま表皮をはがし、スプーンで中身のとろとろクリーミーな部分をすくって食べます。
クルミパンに合いますが、ちょっと刺激を感じる方は、クランベリー、レーズンなどの入ったパンと一緒に食べるとおいしいです。ゆでたじゃがいもや野菜にたっぷりからめて食べてもおいしいです。
ワインはドライの白、フルーティーな赤、またはスパークリングワインがおすすめです。
また、このチーズは刻んだニンニク(適量)と白ワインを注いで、パン粉をふりかけてオーブンで焼くと即席のチーズフォンデュになります。クリスマスなど、恋人と二人で食べるのにちょうどいいサイズです。オーブンで焼くときも木箱からは出さず、木箱が燃えないように木箱ごとアルミで包んでくださいね。
<コメント>
ウォッシュタイプのチーズが好きな人にとってはこれといったくせもなく、クリーミーで食べやすいチーズなのですが、チーズ初心者さん、ウォッシュタイプが苦手な人にとっては、ちょっと刺激があり、若干たくわんのような匂いがするかもしれません。かくいう私もウォッシュ系チーズは苦手だったりします(^^;
モンドールチーズは2つ食べました。ひとつは普通にそのまま、もう1つはチーズフォンデュにして。チーズが苦手だった彼は、このチーズはそのまま食べたほうがおいしいと言っていましたが、私はチーズフォンデュにしたほうがいいかなと思います。
チーズフォンデュにする際には、ガーリックは少なめ(半カケぐらい)でちょうどいいと思います。私はウォッシュのくさみが消えるので1かけ入れましたが、彼は「多すぎるよ!」と言ってました。お好みで調節していただければと思います。
焼き時間は、200℃で約15分ぐらいですが、こちらの温度表記は日本と違うのでそこら辺を計算せずに焼いてしまったのでなんとも言えませんが、様子を見ながら表面がぶくぶくするぐらいまで温めてください。中途半端な温度だとおいしくないです。
パンは3種類を試しました。クルミ&チーズパン(写真左)、ホールウィ−トのクルミパン(写真中央)、同じくクルミ&クランベリーパン(写真右)。
パンはなんといってもクランベリー&クルミパンが合いました。チーズの刺激がやわらいで、ほどよくマイルド。レーズンやベリー系の甘いパンが合うと思います。
ちなみに、皮の部分はフレッシュなうちは召し上がる方もいるようですが、熟成したものはウォッシュ特有の強い味&匂いがしますので、中身だけを召し上がるのがいいかと思います。彼はぱくぱく食べてましたが、ウォッシュ初心者さんはまねしないほうがよいでしょう。
【ワイン】
ワインは、そのまま食べたときはスパークリングワイン(写真左:フルーティー、辛口)を、チーズフォンデュのときは白ワイン(写真右)を選びましたが、白なら辛口がいいと思います。スパークリングワインもけっこう合いましたが、私たちはこのチーズには赤のほうが合うのではないか、と思います。
ようするに、食べる人の好みに非常に左右される、ということかと思います。焼いて食べるもよし、そのまま食べるもよし、赤に合わせるも白に合わせるもよし!です。
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